カタール航空は、カタール政府が100%所有する航空会社です。ドーハのハマド国際空港を拠点に、世界の都市をドーハでの乗り継ぎで結んでいます。企業研究の要点は次の3つです。
- 規模:2025/26年度の売上は約837億カタール・リヤル、旅客は約4,183万人、グループの社員は57,833人。
- 2026年の運休と回復:2月28日に中東情勢でカタールの空域が閉鎖され、運航の多くが止まった。6月中旬には路線網を危機前の85%まで戻し、今は成田・羽田・関西にドーハ線がある。
- 日本でのCA採用:公式採用サイトに大阪での客室乗務員(CA)募集が出ている(10月10日締切)。条件は腕を伸ばして212cmに届くこと、流暢な英語、ドーハへの移住など。給与額は求人に記載なし。
この記事の情報は2026年9月29日時点のものです。数字は公式資料・官公庁・報道・公開データで確認できたものだけを、出典付きで載せています(編集方針)。
カタール航空の会社概要(2026年9月時点)
「会社概要」でよく調べられる項目を、同社の2025/26年度の年次報告書と連結財務諸表を中心にまとめました。カタール航空の決算期は4月〜翌年3月です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| グループの正式名称 | Qatar Airways Group Q.C.S.C.(カタールで登記された閉鎖型株式会社) |
| 設立・営業開始 | 1993年11月30日設立(商業登記)、1994年1月に営業開始 |
| 株主 | 最終的にカタール政府が100%所有 |
| 本社 | カタール・ドーハ(Qatar Airways Tower) |
| 拠点空港(ハブ) | ハマド国際空港(ドーハ) |
| 経営陣 | グループCEO:ハマド・アリ・アル・ハーテル氏(2025年12月7日就任) 取締役会議長:サード・シェリダ・アル・カアビ氏 |
| 社員数 | 57,833人(2025/26年度。前年度は55,554人)。90か国以上で働いている |
| うち客室乗務員 | 1万5,000人以上(年次報告書の人事の章の記載) |
| 機材 | 313機(旅客機249機、貨物機30機、ビジネスジェット34機。2026年3月31日時点) |
| 就航地 | 2025/26年度は183か所。2026年6月中旬に160か所以上まで戻し、2026〜27年の冬ダイヤで170か所以上に広げる計画 |
| 航空連合 | ワンワールド(2013年10月30日に加盟) |
| 日本の拠点 | 日本支社(2019年4月に東京都港区愛宕の愛宕グリーンヒルズMORIタワーへ移転したと報道。現在の住所は公式サイトで確認できず) |
出典:連結財務諸表(2026年3月期)、年次報告書2025/26、CEO就任の発表、2026年6月18日の発表、2026年9月10日の発表、ワンワールド加盟の発表(2013年)、oneworld(加盟航空会社の紹介)、トラベルビジョン(2019年4月16日)。
2025年以降の主な出来事
面接やESで古い情報を話さないよう、2025年以降の主な出来事を時系列に並べました。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2025年5月 | ボーイングに最大210機を発注(787型130機・777-9型30機の確定発注と、50機のオプション)。同社史上最大のボーイング製大型機の発注 |
| 2025年12月7日 | グループCEOがバドル・モハメド・アル・ミール氏から、ハマド国際空港のCOOだったハマド・アリ・アル・ハーテル氏に交代 |
| 2026年2月28日 | 米国とイスラエルがイランへの攻撃を開始。カタールの空域が閉鎖され、ドーハ発着便を一時運休。成田発ドーハ行きのQR809便は成田に引き返した |
| 2026年3月5日 | 外務省がカタールを含む湾岸諸国の危険レベルを3(渡航は止めてください)に引き上げ |
| 2026年5月20日 | 2025/26年度の決算を発表。純利益70.8億リヤル、営業利益は同社として過去最高の152億リヤル |
| 2026年6月18日 | 路線網を危機前の85%まで戻したと発表。最高執行責任者(COO)と最高顧客責任者(CCO)を新設し、2人は11月1日に就任予定 |
| 2026年6月25日 | 外務省がカタール全土の危険レベルを2(不要不急の渡航は止めてください)に引き下げ |
| 2026年6〜7月 | 関西-ドーハ線(6月16日)、羽田-ドーハ線(7月16日)の運航を再開 |
| 2026年7月 | 外務省の広域情報(7月18日)によると、7月8日以降、米国とイランの間で攻撃の応酬が続いていた。7月17日には在カタール日本国大使館が、ドーハ上空で複数の爆発音が確認されたと注意喚起。カタールの危険レベルは2のまま |
| 2026年9月18日 | Skytraxの2026年の賞で「世界最高のビジネスクラス」など4部門を受賞。総合ランキングは2位(1位はシンガポール航空) |
| 2026年9月20日 | 外務省がカタールを含む中東の国・地域に広域情報(注意喚起)を出した。米国国務省が9月19日(現地時間)に自国民へ、航空便の欠航や一時的な空域閉鎖への備えを呼びかけたことを伝え、滞在中・渡航予定の人にはフライト情報を含む最新情報を複数の情報源から集めるよう求めている |
出典:運休の発表(2026年2月28日)、Aviation Wire(2026年2月28日)、ジェトロ ビジネス短信(2026年3月5日)、決算の発表(2026年5月20日)、外務省 海外安全ホームページ(危険情報)、外務省 広域情報(2026年7月18日)、在カタール日本国大使館(2026年7月17日)、外務省 広域情報(2026年9月20日)、Skytrax受賞の発表(2026年9月18日)、Skytrax(2026年の総合ランキング)ほか。
事業とビジネスモデル(2025/26年度の数字)
カタール航空の収入の柱は旅客と貨物です。年次報告書の財務ハイライトを、前年度と並べました。構成比と増減率は、公表された数字から編集部が計算したものです。金額はカタール・リヤル(QAR)のままで、円には換算していません。
| 項目 | 2025/26年度 | 2024/25年度 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上(その他の営業収入を含む) | 837億5,100万リヤル(約230億ドル) | 860億2,300万リヤル | −2.6% |
| うち旅客収入 | 597億2,600万リヤル(売上の71.3%) | 606億5,000万リヤル | −1.5% |
| うち貨物収入 | 162億1,300万リヤル(売上の19.4%) | 179億3,000万リヤル | −9.6% |
| 営業利益 | 152億100万リヤル | 146億6,300万リヤル | +3.7% |
| 純利益(親会社の所有者に帰属) | 70億7,500万リヤル(約19.4億ドル) | 78億5,100万リヤル | −9.9% |
| 旅客数 | 4,182.8万人 | 4,314.5万人 | −3.1% |
| 社員数 | 57,833人 | 55,554人 | +4.1% |
出典:Qatar Airways Group Annual Report 2025/26(Group Financial Results、Financial Highlights)
売上と純利益は前年度を下回りましたが、営業利益は過去最高でした。年次報告書の案内ページでCEOは、年度の大半は安定した業績だったものの、最後の四半期に空域閉鎖の影響をまともに受けたと説明しています。面接で業績に触れるときは、良い数字と悪い数字の両方と、このCEOの説明をセットで話せるようにしておきましょう。
ドーハで乗り継ぐネットワーク型の航空会社
カタール航空は、各地の乗客をドーハのハマド国際空港に集め、そこから世界の就航地へ乗り継いでもらう形で路線網を組んでいます。この形には次のような特徴があります。
- 直行便のない都市どうしを結べる:2025/26年度の就航地は183か所。日本発でも、ドーハを経由して中東・欧州・アフリカなどへつながる。
- 提携で路線を補う:ワンワールドに加盟し、年次報告書ではヴァージン・オーストラリアとの共同事業の開始などを挙げている。
- 拠点が1か所に集中している:2026年2月28日にカタールの空域が閉鎖されると、ドーハ発着便そのものが止まった。発着便は、カタール民間航空局と調整した専用の飛行経路(回廊)を使う形で少しずつ再開した。
ハブ(拠点空港)への集中は、乗り継ぎ網の強みと表裏一体のリスクです(3点目の出典:2026年3月26日の運航再開に関する発表)。
貨物とグループ事業
貨物は売上の約2割を占めます。同社は自社の貨物部門を「世界最大の国際航空貨物会社」と位置付け、2026年5月の決算発表では世界シェアを12%としています(いずれも同社の発表)。航空貨物の会社を比べたい場合は、FedEx(フェデックス)の企業分析も参考になります。
連結財務諸表によると、グループは航空輸送のほか、ハマド国際空港での地上業務・機内食、免税店、空港内のレストラン、施設管理、カタール内外のホテルなども手がけています。公式の求人票は、グループを12の事業(businesses)の集まりと紹介しています。
企業研究で整理したい強みと課題
| 観点 | 強み(確認できる事実) | 課題・リスク(確認できる事実) |
|---|---|---|
| 収益構造 | 旅客が約7割、貨物が約2割で、収入源が2本ある | 2025/26年度は売上−2.6%、貨物収入−9.6% |
| サービス評価 | Skytraxの「世界最高のビジネスクラス」を2026年に受賞(Skytraxによると13回目)。2025年は総合1位(9回目) | 2026年の総合ランキングは2位で、首位をシンガポール航空に譲った |
| 機材 | ボーイングに最大210機を発注。旅客機・貨物機の平均機齢は9.9年 | — |
| ネットワーク | 2025/26年度の就航地は183か所で、前年から6か所増 | 拠点がドーハ1か所に集中。2026年2月末からの空域閉鎖で運航の多くが止まった |
| 経営体制 | COOとCCOを新設し(2026年11月1日就任予定)、運航と顧客接点をそれぞれ1人の責任者にまとめる | 2025年12月にグループCEOが交代し、新体制は1年目 |
出典:年次報告書2025/26、各発表(参考資料を参照)。
日本とのつながり(成田・羽田・関西の路線)
2026年9月時点で、日本からは成田・羽田・関西の3空港にドーハ線があります。2026年は2月末の空域閉鎖で成田線が運休・減便となり、5月19日の発表で、関西線・羽田線の運航再開と成田線の増便が示されました。同じ発表では、日本路線にエアバスA350とボーイング777を使うとしています。
| 路線 | 2026年の動き |
|---|---|
| 成田-ドーハ | 危機前は1日2往復(週14往復)。2月28日は成田発のQR809便が成田に引き返した。5月16日から週10便、6月17日から1日2便に(5月19日発表)。9月29日の成田空港の出発案内でも、ドーハ行きは2便(QR809・QR807) |
| 羽田-ドーハ | 7月16日に週4便で再開し(ドーハ発は7月15日から)、8月1日から毎日運航とする計画(5月19日発表)。9月29日時点の公式ページでは「毎日運航中」と案内 |
| 関西-ドーハ | 6月16日に週5便で再開(5月19日発表)。9月29日の関西空港の出発案内にも、ドーハ行きQR803便が載っている |
出典:カタール航空のプレスリリース(2026年5月19日、PR TIMES)、カタール航空「羽田便の運航再開」(2026年9月29日確認)、Aviation Wire、成田国際空港「出発フライト一覧」・関西国際空港「本日のフライト情報」(いずれも2026年9月29日確認)
年次報告書でも、2025/26年度に便数を増やした主要市場の1つとして成田が挙げられています。
日本でのCA(客室乗務員)採用
カタール航空のCAはドーハを拠点に乗務します。日本で行われる募集も、勤務地はドーハです。年次報告書によると、2025/26年度にはグループ全体で39万人以上の応募者が入社への関心を示しました(採用人数や倍率は、年次報告書・公式採用サイトのどちらにも載っていません)。
公式の応募条件
公式の客室乗務員採用ページと、日本での募集の求人票に書かれている条件です(2026年9月29日確認)。
| 項目 | 公式に書かれている条件 |
|---|---|
| 腕の届く高さ | 腕をまっすぐ伸ばして212cm以上に届くこと |
| 学歴 | 10年以上の正規の学校教育を修了し、公式の証明書・書類で示せること |
| 英語 | 会話・読み書きとも流暢であること |
| 職務経験 | 接客・顧客サービス・航空など、人と接する仕事の経験2年以上が望ましい(必須とは書かれていない) |
| 健康 | 健康で、体力があること |
| ビザ・移住 | カタールの就労ビザの要件を満たし、ドーハに移住できること |
| 人柄・姿勢 | 対人・コミュニケーションの力、異なる文化の人と働くことへの前向きさ、言ったことを最後までやり遂げる姿勢など(採用ページでは必須条件ではなく「活躍に役立つ資質」として記載) |
| 年齢 | 公式ページ・求人票に記載なし |
2026年9月時点の日本での募集
2026年9月29日時点で、公式採用サイトに「Cabin Crew Recruitment | Osaka, Japan | 2026」(参照番号260000E6)が掲載されています。求人一覧での表示は、掲載日2026年9月24日、締切2026年10月10日、勤務地はカタール・ドーハです。
公式採用サイトで「Japan」と検索して出てくる募集は、9月29日時点ではこの1件だけです。募集は時期によって出たり締め切られたりするため、応募の直前に最新の状況を見直してください。
選考の流れについて分かっていること・いないこと
| 分かっていること(公式) | 公式には書かれていないこと |
|---|---|
| 応募はオンライン。履歴書(CV)をアップロードし、応募フォームに記入する | 選考の段階の数、筆記試験や面接の回数・形式 |
| 対面またはビデオ会議で候補者と会わずに内定を出すことはない | 選考日程、合否連絡の時期 |
| 応募条件の212cmのリーチ、学歴の証明書類が求められる | 採用人数、倍率、給与額 |
選考の段取りは、インターネット上の非公式の情報ではなく、応募後に届く公式の案内を基準にしてください。
採用をかたる詐欺に注意
カタール航空は、公式サイトの「オンライン詐欺への注意」で次のように説明しています。
- 採用や取引先登録で手数料を取ることはない。
- 採用の保証金や、ビザの費用の支払いを候補者に求めることはない。
- 対面またはビデオ会議で会わずに内定を出すことはない。
- 公式の連絡は @qatarairways.com.qa や @qr.qatarairways.com などのドメインから送られる。
「内定のためにビザ費用を振り込んでほしい」といった連絡は、上の説明と矛盾します。送信元のメールアドレスと、その求人が公式採用サイトに載っているかを必ず確認してください。
待遇とドーハでの生活
公式に書かれている待遇
日本での募集の求人票と公式採用ページに載っている待遇です。給与の金額はどちらにもありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住まい | ドーハの家具付き住居(会社が用意) |
| 交通 | 会社が交通手段を用意 |
| 医療 | 国際医療保険 |
| 航空券 | 本人と、対象となる家族への旅行特典 |
| 研修・キャリア | 客室乗務員の研修。グループ内のほかの仕事に挑戦する機会 |
| 職場 | 160以上の国籍の人が働くチーム |
| 税金 | カタールでは、雇用されている個人の給与・手当に所得税はかからない(PwC Worldwide Tax Summaries。PwCの最終確認日は2026年9月17日) |
年次報告書2025/26では、父親の育児休暇(Paternity Leave)の導入と母親向けのケアの拡充が紹介されています。CAやパイロット、整備士向けに、心理部門によるピアサポートのプログラムもあるとしています。
公開データの年収(OpenWork)
公式に給与額が出ていないため、社員・元社員の回答を集めたOpenWorkの数字を参考として載せます(2026年9月29日確認)。
| 項目 | OpenWorkの数字 |
|---|---|
| 回答者の平均年収 | 565万円(正社員28人の回答) |
| 年収の範囲 | 350万〜1,000万円 |
| 回答者の平均年齢 | 30歳 |
| 総合評価 | 3.66(回答者105人) |
| 残業時間(月間) | 8.9時間 |
| 有給休暇の消化率 | 98.7% |
OpenWorkのページには客室乗務員として在籍した人の回答が並んでいますが、上の数字だけでは「どの職種・どの時期・どの為替レートで円にしたものか」は分かりません。回答者も28人と少ないため、目安の1つとして見てください。
日本側で必要になる手続きと安全情報
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 安全情報 | 2026年9月29日時点で、カタール全土は危険レベル2「不要不急の渡航は止めてください」(6月25日に3から引き下げ)。軍事施設に近づかない・撮影しないよう呼びかけている。7月17日にドーハ上空で複数の爆発音、9月20日に中東情勢の広域情報(上の年表を参照) | 外務省 海外安全ホームページ、在カタール日本国大使館、外務省 広域情報(9月20日) |
| 在留届 | カタールに3か月以上滞在する人は、在カタール日本国大使館に在留届を出す(オンラインで提出できる) | 外務省 海外安全ホームページ |
| 国民年金 | 海外に住む20歳以上65歳未満の日本人は、希望すれば国民年金に任意加入できる | 日本年金機構 |
2026年の運休は、日本の外で起きた出来事によって日本路線が止まった例です。本社や地域の事情が日本での事業に及ぼす影響の考え方は、外資系企業の日本撤退の理由と影響で整理しています。
エミレーツ・エティハドとのCA応募条件の比較
同じ湾岸に拠点を置くエミレーツ航空・エティハド航空と、CAの公式の応募条件を並べました(各社の公式採用ページ、2026年9月29日確認)。
| 項目 | カタール航空 | エミレーツ航空 | エティハド航空 |
|---|---|---|---|
| CAの拠点 | ドーハ(カタール) | ドバイ(UAE) | アブダビ(UAE) |
| 年齢 | 記載なし | 21歳以上 | 応募時に21歳以上 |
| 身長・リーチ | 腕を伸ばして212cm | 身長160cm以上で、212cmに届く | 身長163cm以上 |
| 学歴 | 10年以上の学校教育(証明書類が必要) | 高校(Grade 12)卒業以上 | 高校(Grade 12相当)卒業 |
| 職務経験 | 対人の仕事2年以上が望ましい | 接客・顧客サービスの経験1年以上 | 記載なし |
| 英語 | 会話・読み書きとも流暢 | 会話・読み書きとも流暢(ほかの言語は有利) | 会話・読み書きとも流暢 |
| その他 | カタールの就労ビザ要件を満たす | UAEの就労ビザ要件を満たす。制服着用時に見えるタトゥーがない | 制服着用時に見えるタトゥーがない。3年契約(更新可能) |
出典:カタール航空(大阪の求人)、Emirates Group Careers、Etihad Careers
3社とも、流暢な英語と湾岸の都市への移住が前提です。条件がよく似ているぶん、志望動機では「なぜ湾岸の航空会社か」に加えて「なぜドーハ拠点のカタール航空か」まで言えるように準備してください。材料には、ワンワールド加盟、ビジネスクラスの評価、2026年の運休からの立て直しなど、この記事で確認した事実が使えます。
企業研究・応募前のチェックリスト
この記事の内容を、応募前に確認する項目としてまとめました。
| 確認すること | どこで確かめるか | なぜ確認するか |
|---|---|---|
| 最新の会社の数字(売上・旅客数・社員数) | 年次報告書(2025/26年度) | 古い数字を面接で話さないため |
| この1年の出来事(CEO交代、2026年の運休と回復) | 公式ニュースルーム | 志望動機や逆質問で「今の会社」を踏まえるため |
| 212cmに届くか | 自分で測る(壁に印をつけて腕を伸ばす) | 公式の必須条件のため |
| 学歴の証明書類 | 卒業した学校(英語版が必要かは応募後の案内で確認) | 「公式の証明書・書類」が求められるため |
| 募集の締切 | 公式採用サイト(大阪の募集は10月10日まで) | 募集は期間限定のため |
| 連絡元のメールアドレス | 公式の詐欺注意ページ | 費用を求める偽の採用連絡を見分けるため |
| 現地の安全情報と日本側の手続き | 外務省・日本年金機構 | 移住の判断と準備のため |
「外資のCAと日本企業のどちらを選ぶか」「英語面接にどう備えるか」など、自分だけで決めにくいことがあれば、外資キャリア相談(3ヶ月伴走サポート)で一緒に整理することもできます。
編集長Renの見解
海外に移り住んで働き、いずれは日本に戻ることも考えているなら、現地にいる間も日本の転職市場との接点を保っておくとよいです。ふだんから日本の求人を定期的に見て、自分の職種の給与レンジや求められるスキルがどう変わっているかを確かめておきます。日本で働く元同僚や業界の知人とのつながりも切らさず、帰国を決めていない段階から情報交換を続けておくことを勧めます。
海外にいながら日本で次の仕事を探すときは、次のように進めます。
- 動き始める時期:希望する帰国時期の数か月前から、情報収集と応募を始めるのが現実的です。
- 面接の受け方:初期の面接はオンラインで進めます。最終段階で対面が必要な会社が複数あれば、一時帰国の期間をまとめると効率的です。
- 入社日:引越しや今の職場の退職時期を踏まえ、最初から現実的な日付を伝えます。
日本の会社の面接で「なぜ日本に戻るのか」と聞かれたときは、「日本のほうが暮らしやすいから」だけで答えを終えないようにします。海外での経験を踏まえ、これからどの市場・顧客・仕事に長期的に取り組みたいのかと結びつけて話すと伝わります。反対に、海外生活への不満を帰国理由の中心にするのは避けたほうがよいです。
よくある質問
カタール航空の会社概要を短く言うと?
カタール政府が100%所有する航空会社で、1993年11月30日設立、1994年1月に営業開始。ドーハのハマド国際空港を拠点に、2025/26年度の就航地は183か所、社員は57,833人です。
企業研究では何を押さえればいいですか?
次の4点です。数字は年次報告書2025/26で確認できます。
- ドーハで乗り継ぐネットワーク型のビジネスモデル
- 旅客が約7割・貨物が約2割という収入の内訳
- 2026年2月末からの空域閉鎖と、6月までの回復
- 2025年12月のグループCEO交代
CAの応募条件は?
腕を伸ばして212cmに届く、10年以上の学校教育(証明書類が必要)、流暢な英語、健康、カタールの就労ビザ要件を満たしドーハに移住できる、の5つが公式の条件です。接客などの経験2年以上は「望ましい」扱いで、年齢の条件は書かれていません。
英語はどのくらい必要ですか?
公式の条件は「会話・読み書きとも流暢」です。TOEICなどの点数の基準は、公式ページ・求人票には載っていません。公式採用ページは160以上の国籍の人がいるチームだと紹介しているので、点数よりも、英語で実際にやりとりできる力を磨いておきましょう。
年収はどのくらいですか?
公式の求人に給与額はありません。OpenWorkでは回答者の平均年収が565万円(正社員28人、2026年9月29日確認)ですが、職種や為替レートの内訳が分からないため参考程度です。カタールでは給与に所得税がかからない点も考えに入れて比べてください。
中東情勢の影響があるのに、今応募しても大丈夫ですか?
判断の材料は2つです。外務省は2026年9月29日時点でカタール全土を危険レベル2(不要不急の渡航は止めてください)とし、9月20日にも中東情勢の注意喚起を出しています。一方、カタール航空は路線網を回復させ、9月に大阪での募集を出しました。外務省の最新情報と会社からの案内の両方を見てから決めてください。
まとめ:次にやること
- 今週中に:公式採用サイトで「Japan」と検索し、大阪の募集(10月10日締切)の条件を読む。212cmに届くかを自分で測る。
- 応募までに:卒業証明書など、学歴を示す公式の書類をそろえる。英語で志望動機(なぜ湾岸か、なぜカタール航空か)を話す練習をする。
- 面接の前に:年次報告書2025/26と2026年の発表(運休・回復・CEO交代・Skytrax)を読み直し、数字を1つずつ自分の言葉で説明できるようにする。
- 移住を決める前に:外務省の危険情報を確認し、在留届や年金の手続きを調べておく。
志望先の比べ方や準備の進め方に迷ったときは、外資キャリア相談もご利用ください。
参考資料
- Qatar Airways 2026 Annual Report(年次報告書の案内ページ)(Qatar Airways、2026年9月29日確認)
- Qatar Airways Group Annual Report 2025/26(PDF)(Qatar Airways Group)
- Qatar Airways Group Q.C.S.C. 連結財務諸表(2026年3月期、PDF)(Qatar Airways Group)
- Qatar Airways Group Delivers Robust Financial Performance Despite Global Economic Instability(2026年5月20日)(Qatar Airways)
- Qatar Airways Group Appoints Mr. Hamad Ali Al-Khater as Group Chief Executive Officer(2025年12月7日)(Qatar Airways)
- Temporary Suspension of Qatar Airways Flights due to Qatari Airspace Closure(2026年2月28日)(Qatar Airways)
- 26 March 2026: Qatar Airways Continues to Restore Flight Network(Qatar Airways)
- Qatar Airways Strengthens Leadership for Next Phase of Growth(2026年6月18日)(Qatar Airways)
- Qatar Airways Expands Global Network to Over 170 Destinations this Winter Season(2026年9月10日)(Qatar Airways)
- Qatar Airways Wins Four Skytrax Awards, Retains Prestigious 5-Star Airline Rating(2026年9月18日)(Qatar Airways)
- Singapore Airlines is named the World’s Best Airline at the 2026 World Airline Awards(Skytrax)
- Qatar Airways to join oneworld on 30 October 2013(2013年9月9日)(Qatar Airways)
- Qatar Airways(加盟航空会社の紹介)(oneworld)
- 【カタール航空】関西および羽田便を運航再開、成田便を増便し、グローバルネットワークをさらに強化(2026年5月19日)(カタール航空、PR TIMES)
- 羽田便の運航再開でさらに便利に(カタール航空、2026年9月29日確認)
- 出発フライト一覧(成田国際空港、2026年9月29日確認)
- 本日のフライト情報(関西国際空港、2026年9月29日確認)
- JAL、羽田-ドーハ欠航 空域閉鎖でカタール航空も成田引き返し(2026年2月28日)(Aviation Wire)
- カタール航空、日本支社を港区愛宕に移転(2019年4月16日)(トラベルビジョン)
- 日本の外務省、湾岸諸国を「危険レベル3」(渡航中止勧告)に(2026年3月5日)(ジェトロ)
- カタールの危険情報【危険レベルの引下げ】(2026年6月25日)(外務省 海外安全ホームページ、2026年9月29日確認)
- 中東情勢の急激な変化の可能性に関する注意喚起(2026年7月18日)(外務省 海外安全ホームページ)
- ドーハ上空での爆発音(2026年7月17日)(在カタール日本国大使館)
- 中東情勢を受けた注意喚起(2026年9月20日)(外務省 海外安全ホームページ)
- Cabin Crew Recruitment(Qatar Airways)
- Cabin Crew Recruitment | Osaka, Japan | 2026(Qatar Airways Careers)
- Job Search: Japan(Qatar Airways Careers)
- Protection against online fraud(Qatar Airways)
- カタール航空 「社員クチコミ」(OpenWork、2026年9月29日確認)
- Qatar – Individual – Taxes on personal income(PwC Worldwide Tax Summaries)
- 任意加入制度(日本年金機構)
- Cabin Crew | Emirates Group Careers(Emirates Group)
- Etihad Cabin Crew Careers(Etihad Airways)
